special equipment
「排ガス浄化ブロック」
舗装材料に太陽光線があたると、表面に特殊セメントで固定された酸化チタンが光触媒反応により活性酸素を発生させます。活性酸素と空気中の窒素酸化物(NO、NO2)が反応して硝酸イオン(NO3-)となり、セメント中のアルカリ成分と反応して硝酸塩となります。この塩は無害で、雨水によって地中に流されます。これが光触媒による大気浄化のシステムです。
当社の「ノクサー」は、特殊セメントを使用しているため、エフロレッセンスなどによる性能低下がありません。太陽光エネルギーを受けた光触媒(酸化チタン)の浄化技術を取り入れた、地球環境にやさしい舗装材料です。
「水と共存」
平成13年に公布された国土交通省令第104号にも示されている「歩道等の舗装は、雨水を地下に円滑に浸透させる構造とする」「平坦で、滑りにくく、水はけのよい仕上げとする」は、まさにインターロッキングブロックや舗装用平板向けの省令といえます。また、この水分が表面から気化するときに奪う潜熱によって、舗装面が冷やされることは「打ち水効果」として昔から知られています。
インターロッキングブロックや舗装用平板に透水性を持たせることは広く行われていましたが、透水性に加えて保水性を付与した製品がヒートアイランド防止策として注目されています。但し、舗装材と水の関係、特に「水はけ」や「打ち水効果」を考える場合には、透水・保水だけでなく、余剰水の排水、酷暑時の給水、下部の水分の吸い上げなども問題となります。コンクリート製品にも適材適所があり、周辺状況や路床・路盤も含めてお考え下さい。
「ユニバーサル舗装」(バリアフリー)
「ユニバーサルデザイン」や「バリアフリー」は、住宅や舗装分野で流行語の感もあります。国土交通省令第104号の告示にもある通り、平坦で滑りにくいことは、舗装の原点といえます。当社コルゲート200・1020は、「目地無し突き合わせ」施工、「面取りなし」の製品で、「5面にコルゲート模様を持つ」ユニークな商品です。小口のコルゲート模様は、材料のズレ防止効果があり隣接材との段差ができ難くする働きがあります。
また、段鼻部分へ利用すると美しい階段になります。下面の模様は、サンドクッション層の砂を噛み込むことで移動防止効果があります。車椅子利用の方やベビーカー利用の赤ちゃんに、目地部分での衝撃がほとんど感じられない究極のバリアフリーインターロッキングブロックです。
「明視性」(輝度比)
視覚障害者の皆様は「視覚障害者誘導用ブロック」を歩行の手助けとして、直接足で踏むことや白杖で踏むことで認識するほか、弱視者の方は、誘導用ブロックの色と周囲の路面の色とのコントラストにより認識する場合もあります。告示でも「黄色あるいは周囲と輝度比の大きいこと」と明示されており、自治体によっては輝度比の数値を定めています。
輝度とはものの明るさを示す指標で、誘導用ブロックと周囲のブロックの輝度を比で表したものが輝度比です。晴天時の輝度比が1.5~2.5の組合せが、弱視者、晴眼者双方にとって問題のない範囲であると研究報告されています。
「緑化舗装」
都市部における駐車場を緑化することは、路面の蓄熱を抑え、照り返しを防止し、雨水を浸透させることによりヒートアイランド現象を抑制する効果が大きいものです。駐車場以外でも遊歩道や構内通路等にも幅広く緑化することが可能です。又、植物を育てるために散水する行為は雨水だけでなく、積極的に地表面に保水させることになり、より大きな効果が期待できます。植生インターロッキングブロックを敷設した場合、路盤対策をしっかりすること、車の急発進、急ブレーキ、急ハンドル等は行なわないことも重要です。
「乾式工法のメリット」
擁壁の構築方法を湿式工法とするか、乾式工法とするか、どちらにも長所短所があり、現場の要求品質や条件等に合わせて決定すべき事項です。
キーストンは完全乾式で耐震性耐久性に優れた、ほぼ垂直に構築できる数少ない工法の一つです。完全乾式工法での気づかない特徴として、将来的に用途変更や盛土境界変更が実施される場合等では、擁壁の解体が可能なことです。解体・分解したユニットを転用や再利用することにより廃棄物とならず、地球環境に優しい工法といえます。