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ユニバーサルデザインへの探求 ~Universal Design for Public Scape~

ユニバーサルプランニング、という発想。

未来へ向かって進んでいく都市の使命は人と人との交流やあらゆる人々に対して分け隔がなく自由に活動できる場、高齢者や身障者の方々の自由な活動を支えるべき配慮が必要となります。
さらに人が人として不自由なく健康的に生活することができる、すべての人に優しい空間づくり……。
つまり人間工学=ヒューマンスケールの考えに基づいたユニバーサルプランニングの視点での人間性豊かで安心できる都市デザインが望まれます。

ノーマライゼーションと都市デザイン

身体の不自由な人々が特別視されることのない社会や生活環境を創出する運動「ノーマライゼーション」は、1960年代の北欧で始められ、現在のバリアフリーやユニバーサルデザインの源流となりました。一方、経済大国で先進国の一つである日本は「ノーマライゼーション後進国」で、高齢者や身障者の方々は、経済性、生産性優先の社会の中で弱い立場に追いやられていました。そんな中で、1994年に「ハートビル法(高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築促進に関する法律)」が施行されました。この法律に基づいた施設空間は、身障者や高齢者の方々のためだけに設計されたものではなく、すべての人が区別なく利便性を感じながら利用できる空間であり、このような設計は「ユニバーサルデザイン」と呼んでいます。
これは高齢者や身障者の方々のみを意識した「バリアフリーデザイン」の考えよりも先を行く発想です。ユニバーサルデザインを実践することは、企業にとってはユーザー層の拡大と顧客満足度の向上につながりますし、行政にとってはさまざまな立場の人々と共に街づくりを進める契機ともなります。これは、我が国の国民すべてにとって有益なことと考えます。

ユニバーサルプランニングの視点からのランドスケープづくり

ユニバーサルデザインの概念では、特定の人を対象とした特別仕様であってはならず、すべての人ができる限り利用可能であるようにデザインすることが必要となります。例えば、バリアフリーの場合、多くの歩道で車道との段差を解消するためにスロープを設けており、車イスの人でも利用できるように5%以下の勾配に設定されています。しかしユニバーサルデザインの視点では、車イスを利用する人だけを考えず、車イスを押す人の事を考え、できるだけスロープをなくすデザインが求められます。また、目の不自由な人の安全な歩行に欠かせない点字ブロック誘導板は、設置場所を誤れば車イスの人の通行の妨げとなることがありますし、階段においては、踏み板の高さや幅に余裕を持たせていても、踏み板を認識しやすい配色が施されていないと、視力が低下した高齢者などでは、転倒の恐れが生じてしまいます。
ようなユニバーサルデザインの視点からのランドスケープづくりは、容易ではありませんが、これからの社会が求める環境にするために、少しでも近づける努力をしていくことが必要です。そのためには安全性が高く、バリアフリー性能を有していることは当たり前で、将来へ持続可能な素材を利用しながら、デザイン的にも高く、かつ多くコスト的にも妥当で多くの環境で使用されるようなエクステリア部材を数多く開発していくことも重要であることは言うまでもありません。ユニバーサルデザインが、これからの都市デザインの基準として、日本社会に定着することを期待したいものです。

ユニバーサルデザインの視点からのランドスケープを創出する
太陽エコブロックスの組積材&舗装材アイテム

コルゲート ステップ2830

太陽エコブロックスでは、スリップを抑制し、段差のない安全なスロープを実現する多彩なモジュール展開のペイビング材をはじめ、的確に誘導する視聴覚用ブロック、さらに設計の自由度の高い組積材を豊富にラインナップ。ユニバーサルデザインの視点からのランドスケープ演出に貢献します。

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